■子育て今昔物語
今をさかのぼること20年、世界はむし歯の洪水時代といわれていました。歯科医院の前には、夜も明ける前から親御さん達が、歯医者の順番待ちをしていた頃のことです。子供たちのお口の中は、ほとんどの歯が溶け、激しい痛みに泣き騒ぐ我が子を抱えて、深夜に歯科医院を探し回る姿も稀ではありませんでした。町の歯医者さんは日々の診療に追われながら、ついにある結論に達したのでした。
「治療ばかりしていても、むし歯は減らない。むし歯にならないように予防しなければいけない」 「甘いお菓子を我慢して。一日3回しっかり歯を磨きましょう」と言うのが当時のむし歯予防法でした。しかし、20年間それをしてきたのにもかかわらず、現在日本の子供のむし歯の数は、減少傾向にあるものの、欧米先進国の3倍にのぼります。 「むし歯になりにくいお菓子を選択し、歯みがきは定期的に歯科医院で行ってもらう」これが欧米方式です。
むし歯砦の3悪人と言われた「アメ、ガム、チョコレート」のうち、アメはのど飴、ガムは歯みがきガムと善人に変わっていきました。残る悪人は、チョコレートただひとつ。しかしチョコレートの主成分であるカカオは、本来薬効こそあれむし歯の原因とはなりえません。私達は、チョコレート中の糖分を全てキシリトールにすることで、「むし歯にならないチョコレート」の開発に、これからの欧米型むし歯予防の光を見いだしました。
皆さんも是非この機会に、「歯医者さんが作ったチョコレート・楽しんでむし歯予防!」を体験してみてください。
Inspire The Dental・子育て歯援隊
歯科医師 神谷 誠
(長野県松本市 神谷小児歯科)
TXNネットワーク(テレビ東京グループ)で放映!
2005年11月2日「レディス4」にて、チョコレートが特集され、神谷歯科・神谷 誠先生と『歯医者さんが作ったチョコレート」が紹介されました。 |
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